日本と海外では金融リテラシーが大きく違います。資産運用されてる方の割合が全く違いますし、資産運用への概念がそもそも違います。
FIREを目指してる方、働く比率を減らしたい方、時間に自由が欲しい方は資産運用が1つの手段として大変有効です。
これは僕の経験談になりますが、以前、20ヵ国以上の海外の方々と一緒に仕事をしていました。中古車の輸出の会社です。多くの海外の営業さん達のサポートを毎日英語で行っていました。そこでは毎日、英語をベースとし世界各国の言語が飛び交い、世界各国の生の情報のやりとりが溢れていました。
この会社の後に日本の会社にも何社か勤めていましたが、あれだけ世界中の情報が溢れかえっていたのは素晴らしい環境だったと今でも思います。
そこの会社には当時、
- 日本人のスタッフが約50人
- 海外のスタッフが約50人
ほぼ全員と資産運用の話をしたところ、
日本人スタッフ約50人の中で資産運用をやってる方は1,2人のみでした。
- 「危ないのでは」
- 「怪しい」
- 「興味ない」
もっともだと思います。僕もこの世界を知る前は同じ考えでした。
ところが、
海外のスタッフ約50人に話したところ、45人以上の方々が当たり前の様に資産運用をやっていました。
ほぼ全員です。
- 「今日の株はどうだい?」
- 「今の為替レートはどうだろう」
- 「ビットコインの調子は?」
- 「土地の値段が上がったから、そろそろ売ろうか考えてる」
- 「投資信託の銘柄はどれに変えようか」
アメリカ、イギリス、フィリピン、ミャンマー、スリランカ、バングラデシュ、インド、香港、中国、モンゴル、ロシア、キルギス、グルジア、スペイン、フランス、セネガル、モロッコ、ナイジェリア、タンザニア、ケニア、チリ、アルゼンチン、ブラジル etc…
海外営業部の事務をやっていたため、こんなに多くの国々の方々と一緒に毎日、仕事の話をしながら投資の話をしていました。
国によってもやっている投資の種類は様々でしたし、全部が英語での会話でもあったため毎日が本当に刺激的でした。
そして、気が付きました。
海外ではみんな当たり前の様に資産運用、お金からお金を動かす事を何かしら行っています。何かしらに投資をしています。
逆に日本人はほとんどの方がいまだに投資信託すら行ってないです。
これはそもそも、欧米などは特に幼少期から国の教育の一環として金融リテラシーのお勉強を取り入れているからです。
お金からお金を動かす話、なぜ資産運用が大切か、投資先は何があるか、投資の先に何があるかなど、日本では大人になっても普段はお目にかかれない話が海外では当たり前の様に学校などで教育が行われています。
ですので、海外の方は皆さん資産運用を当たり前の様に行ってます。
これにより、統計に顕著に差が出ているのが定年退職後の働いてる方の割合です。欧米と日本では何倍もの差があります。
もちろん自ら働くのも大切だと思いますが、時間は有限です。人の身体も限界があります。そうすると、金融リテラシーを身につけお金に働いてもらうのが大事です。宗教の世界でも似た様な感覚があります。
日本では無宗教の方が少なくないですが、海外では無宗教の方はほとんどいないです。
日本人からすると、
「何の宗教? 怪しい・危ない」というイメージも少なくないと思います。
ただ、海外の方からすると逆です。
「宗教に入ってない? 怪しい・危ない」
固定概念というものはなかなか変えれるものではないですが、この固定概念の変化こそ運用の第一歩です。
また海外の方からすると、
「逆に日本人が資産運用をやっていないのはなぜか?」
という感覚だそうです。
日本人がやっていない理由は纏めると下記が挙げられます。
- 日本人は安全思考で保守的という国民性を持っている
- 金融リテラシーを学ぶ場がない
- 金融の自由化が他国と比べて遅く、国民がリスク資産を選択しやすい環境が整っていなかった
などから、日本人は諸外国と比べてリスク資産を選択しづらい環境に置かれていたのかもしれません。
日本人が証券投資に消極的なのは、投資をした上での判断ではなく単純に投資経験がない人が多いことが影響していそうなのもあります。
また、投資をギャンブルのようなものと誤解していることも要因になっていると思われます。次の世代に向け、子供達の未来に向け、今こそ金融リテラシーの強化が求められています。
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