ウズベキスタンの不動産市場が今、密かに凄まじい成長を遂げています。そもそもウズベキスタンという国自体をまだまだご存知ない方も多いと思います。ウズベキスタンはとても親日な国の一つで、日本にも多くのウズベキスタンの方が仕事でもいらしてます。今回は、ウズベキスタンの歴史背景およびウズベキスタンの不動産市場の今をお話させていただきます。
ウズベキスタンの歴史背景
ウズベキスタンは、これまで「ペルシャ、モンゴル、アラブ、ソ連」などの様々な国に支配されてきた歴史背景があります。1990年に旧ソビエトから独立し、30年近くは独裁政権だった国です。初代大統領カリモフが2016年に死去した後、新たに就任したシャヴカト・ミルズィヤエフ大統領のもとで、これまでの鎖国的な政策から一転、外貨交換自由化をはじめとする経済政策の大転換が進められ一気に資本主義へと変わり躍進を遂げています。
これまでの鎖国の影響か国民性はどこか物静かな雰囲気も感じられますが、とても優しく勤勉な方々が多い印象があります。
僕がサラリーマン時代にウズベキスタンの方々とお仕事をさせていただいてた時期が数年ありますが、皆さん良い人ばかりでした。
シルクロード
近年では中国が「一帯一路」政策の下、シルクロード基金(400億ドル)やアジアインフラ投資銀行(AIIB)を通じて経済的な取り込みを図っています。もともと中国とヨーロッパを結ぶ「シルクロード」の要所にあり、「青の都」と呼ばれる古都・サマルカンドは今でもそのシルクロードの名残として、壮大な世界遺産として観光名所となっています。地政学の租マッキンダーが「ユーラシアの心臓部(ハートランド)を制するものは世界を制する」と言ったように、中央アジアをめぐっては絶えず各国の思惑が錯綜してきました。
人口増加
ウズベキスタンの人口は毎年80万人ほど増えていて、現在3,600万人付近となっています。平均年齢は27歳で働き手が多い国です。全人口の約30%は14歳以下+約40%が24歳以下です。中央アジアの盟主にあたり、近隣の国を入れればマーケットとして約7,000万人超えている巨大なアジアの国の一つです。またウズベキスタンは世界に二つしかない希少な二重内陸国(もう一国はリヒテンシュタイン)であり、ウズベキスタン軍は約65,000人の兵士を擁し、中央アジア最大規模の軍隊を持つことで有名です。
爆進の不動産市場
ウズベキスタンの経済研究改革センター(CERR)では、定期的なレビューの中で不動産市場で起こった変化を日々分析しています。彼らによると、今年(2024年)5月の不動産市場は活動の増加が非常に目立ち、4月の売買取引件数は20,200件だったが、1ヶ月間で売上は26%以上増加し、取引件数は25,000件を超えてるとの事です。住宅の売買取引件数は、2023年5月と比較して 28.5% も増加しました。
1 か月間で、首都タシケントのアパートの賃貸料は 0.9% 上昇、1 平方メートルあたりの賃貸料が比較的高いのは、シャイハンタクル (11.5 ドル)、ヤッカサライ (11.3 ドル)、ミラバード (11.8 ドル) の各地区です。同時に、2023年5月までに首都タシケントの住宅賃貸料の平均は 8%も上昇しています。
ウズベキスタンの中古住宅市場における住宅価格の上昇ペースは加速していて、2024年4月の1平方メートル当たりの平均住宅価格の上昇率は1.7%だったが、5月には中古住宅の価格が2.5%上昇ています。昨年の同時期と比較すると、首都の中古不動産の平均価格はなんと27%以上も上昇しているといった成長率です。
新築の不動産自体の価格は、インフレにより更地の土地の状態から建つまでの数年になんと1.5倍~3倍の上昇データがタシケント中心部でも出ています。
今、密かに注目されているウズベキスタン不動産。ご興味ある方はお気軽にお問合せをお待ちしております。