突然ですが、時間と場所にとらわれない生活に憧れはありませんか。今日一日、あなたは何回時計やスマホで時間を確認したでしょうか。好きな時に好きな場所で仕事が出来て、もっと言えば仕事をせずに好きな事だけしていても生活が出来る…「夢の様な生活だ!!」と私は思っています。
もちろん中には天職に巡り合い、仕事が趣味!!仕事が大好き‼という方もいらっしゃると思います。それはそれでとても素晴らしい事だと思います。でもきっとそれはほんの一握りの方達なのではないでしょうか。
日本人の仕事満足度は5%と、調査対象国の中で最低の数値です。
日本人の時間間隔
私達は幼少期から親や教育機関等で5分前行動を意識する生活を叩き込まれ、人との待ち合わせや開始時間には少し余裕をもって到着するという生活を普通に送っていますよね。電車・バス等の公共交通機関はアプリの乗換案内で事前に検索した通りに到着し、時間通りに目的地へ行け、たった5分でも電車が遅延する様なら、すぐに駅構内に放送が流れます。
沖縄時間という独特の時間間隔もありますが、私達日本人は日々時間に追われとらわれている反面、とても便利な生活をしているのも事実だと思います。それを海外で生活をした際に私は強く痛感しました。
南米の時間間隔
私は海外の語学学校に通っていた時に様々な国の友達ができました。そんなある日メキシコ人の友達とビーチへ遊びに行く事になり、当然待ち合わせ時間を決めていると、「11時にビーチならば、私達は何時にシャワーを浴びて何時に家を出たらいいの?」と聞かれ、一瞬私の時が止まり沈黙の後、英語の聞き間違い、もしくは友達の言い間違いと思いもう一度聞き直してもやはり同じ質問を繰り返す彼女…いやいや、知らんがな!状態です。
「バナナはおやつに入りますか?」「地球が何回回った時にやったんですか~??」という小学生の質問と同レベルの愚問!!と思いつつも、一応何でそんな事を私に聞くのか聞いてみると、どうやら先日、韓国人の友達と待ち合わせた際に、待ち合わせ時間にシャワーを浴びて支度を始めた為、1時間半遅刻してめちゃくちゃ怒らたとの事…でしょうね!笑「だから日本人の場合はどうすればいいの?」と日本にいたら到底想像もつかない様な事を聞かれ、私は母親の様に、何時にシャワーを浴びて支度をすませ、何時には家を出発しなさい。遅れそうだったら必ず電話しなさい。5分前でなくてもいいけど待ち合わせはオンタイムには必ず来なきゃいけない事を丁寧に教えました。24歳、立派な大人の女性にです。笑
そしてこれだけ教えてもやはり毎回元気に明るくポジティブに遅刻してきます…笑南米時間とでもいうのでしょうか。彼女達は11時に待ち合わせと決めたら11時にシャワーを浴び始めるようですね。良い勉強になりました。ちなみにブラジル人の友達も当たり前の様に毎回30分~1時間は遅刻してきますが、全く悪びれる様子もないので、もうこれは文化の違いなのだという事で私は全て片づける事にしました。笑きっと南米の方全員がこの様な生活スタイルではないと思いますが、私の主観では日本より遥かに割合は多いのではないかと思います。
メキシコの気温が30度~35度に達するような田舎の地域ではシエスタ(昼寝)をとる習慣があります。現在は都市部ではなくなってきたようですが、だいたい14時~16時迄美術館や商店も休みをとります。
カナダの時間間隔
メキシコ人の彼女達程ではないのですが、私が住んでいたカナダでも時間・期日に関してはかなりルーズに感じました。例えば電車やバスの時刻表はあってない様なもので、その時に来た電車・バスに乗ります。やっとバスが来たと思ったら、Sorry fully bus (現在満員で乗れません)と行き先表示版に出ていたりします。満員電車になれている日本人なら全然まだまだ乗れると思う程度で、しかも既に15位待っていたにも関わらず乗れません。ほんとにSorryだな...なんて事が何回、いや何百回あった事でしょうか。笑
また、インターネットの回線工事をお願いした際も当たり前の様に予約時間にはまず来る事はなく、何ならその日にも来ません。この業者さんが悪いのかと思いきや、他のサービス業の方達も同様でした。換気扇修理業者に関しては、近くで修理があったから試しに来てみたと言いながら、予約した2日前にいきなりやってきました。怖っ!!と最初は思いましたがこんなものなのだと思い、予約日前後2・3日以内位に来てくれれば良いほうだと思う事にしました。
とはいえ私も仕事をしていた為、毎回在宅とは限らないので「今日何時に来るはずだったのにまだ来てない!」と業者に催促の電話をする事もありました。が、、、本当に思っているのかどうだか分かりませんが、お得意のSorryから始まり、日本で昔からよく言う蕎麦屋の出前ですよ。今ちょうど向かうところだったと・・・もう純日本人の私でも思わず欧米の方がよくするWhyポーズをしそうになるところでした。
とまあ1年も経たないうちにこの様な時間間隔にも慣れ、それなりに快適な生活を送っていたので、帰国後はカナダでの時間に少しルーズだった生活が若干恋しくなる位でした。
今年1月にもカナダ ブリティッシュ・コロンビア(BC)州では、公共交通機関がストライキを起こし、朝から全く利用出来ない状態となり通勤通学を直撃しました。
帰国後・・・
まず成田空港のトイレが綺麗過ぎる事に感動したという話はひとまずおいておきましょう。また当たり前の様に5分・10分前行動を意識し、朝から晩まで時間に追われ、慌ただしい日々が戻ってきました。ただ当然、予約した日には必ず時間通り業者さんは家に来て、時間通りに作業を終わらせてくれる、そして電車もバスも時間通りに来るという便利なに日常も戻ってきました。
どちらの生活・時間間隔が良いのかは優劣つけ難いですが、私はやはり冒頭で述べたように、時間にとらわれずやりたい事をしたり、また海外で生活しつつも、春や秋には日本に帰ってくる。なんて生活をしたいなと思っています。
2022年日本の有給休暇取得率は世界16地域と比較するとワースト2位でした。
もし私と同じ様な夢をお持ちの方がいらっしゃいましたら、まずはその一歩として投資に目を向けてみるのはいかがでしょうか。時間にとらわれない生活...もしかしたらそれを実現させる為のお手伝いが出来るかもしれません。