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日本人は行動力がない!?

いえいえ、そんな事は決してないと思います。昨今スポーツ選手を始め、アパレル・芸能とあらゆる方面で世界で活躍している日本人がたくさんいますね。日本だけに留まらず、世界に目を向け、それを行動に起こしたという事は、紛れもなく素晴らしい行動力だと思います。
それは同じ日本人としてとても誇らしく、また嬉しく思います。ただ海外で生活をしていると、外国の方達の行動力・発言力に驚かされる事が多々ありました。

ストライキ

2011年私がカナダで生活をしていた時、ある日職場のボスから帰り際に「明日からカナダポスト(カナダの郵便局)がストライキを起こすから気を付けなね~。」と声を掛けられました。「はて?ストライキ?気を付けるって何を??」と私の頭の中は疑問符だらけでした。帰宅後よく調べてみると、どうやら組合員と雇用主間で賃金に関する交渉が決裂した為ストライキを起こすとの事でした。その間手紙は勿論、小包などの全ての郵便物を送る事が出来ない・届かないという状況になるという事が分かりました。

ストライキがどういう物かというのは何となく理解はしていたつもりでしたが、日本にいる時は身近に感じる事など全くなく、初めて目の当たりにしました。結果このストライキは約3週間続き、その間郵送物が一切ストップし、カナダ経済にも大きな損害をもたらしたそうです。私もちょうど日本から荷物を送ってもらっていたので、一体それはいつ届くのか、むしろちゃんと紛失せず無事に手元に届くのかも分からない状態になってしまいました。またビザの申請書類など重要な書類を送らなくてはいけなっかった為、慌てて別の民間運送業者を探しました。


今思えば貴重な経験であり、よい勉強になりましたが、当時はこのまま書類を送れなかったら帰国しなくてはいけない事になるかもしれない・・・などととても不安な日々を過ごしていた事を覚えています。日本で公共機関のストライキなんて想像もつきませんよね。しかしカナダではどうやらよくある事のようです。


今年の1月にもブリティッシュ・コロンビア(BC)州メトロバンクーバーの公共交通機関がストライキを起こしました。午前3時から48時間行うとしていた為、朝の通勤通学に大ダメージを与えたそうです。日本でいうJRが2日間も朝からストライキを行う・・・少し想像しただけでも恐ろしいですね。笑

1970年代半ば迄は日本においてもストライキが多数行われ、賃金交渉等の為のストライキで交通機関が止まるというニュースが春先にはよく流れていたそうです。この時代は労使交渉をする仕組みが主流だったようです。

郷に入れば郷に従え精神

日本人は会社のルール・社会のルールがそうであるのならばそれに従うという精神が根強く残っていますよね。
ましてや、社会全体に迷惑をかけてまで自分たちの主張を通そうとするという考えなんてもっての他なのではないでしょうか。それに比べて、カナダ人や北米人の特性でしょうか、自分の意見を主張する事を重要視し、不満があれば職員一丸となり行動を起こし会社に立ち向かいます。そういう文化の為、前述した郵便局や公共交通機関、また教育現場においては先生達によるストライキ等も起こるのです。


ストライキを起こすにも様々な要因があるようですが、皆行動を起こせば何かが変わると信じ、間違っていると思えば相手が誰であれ、改善に向けて行動を移す事が出来るカナダ人の強さを私は見習いたいと思っています。とはいえここは日本なので、そうもなかなかいかないのが現実ですね。しかし少しだけでも海外に目を向け、自分とは違う考え方を知る・海外について考える、という事だけでも立派な行動力なのではないかと私は考えます。

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