皆さん、マレーシアに行かれた事ありますか?
日本人住みたい国15年連続No. 1に選ばれ続けた事でも有名な国ですが、GACKTさんが快適な住居を求め約80か国、360都市世界中を旅した末、マレーシアに移住され「こんな国ないね」と絶賛した事で更に注目されるようにもなりました。
現在私は、家族とマレーシアに住んでいます。正直、実際に移住するまではマレーシアは先進国ではないという先入観から「日本より不便なのかな」と思い込んでいました。
実際住んでみてそのイメージは覆されました。
電子決済、電子注文、宅配、配車アプリあらゆる面でデジタル化進んでおり、ITに勤める主人も「日本より進んでる」と感じるほどです。最近では風邪を引いた際に、オンラインで診療し、オンラインで薬を届けて貰うというサービスも、簡単に利用出来て、かつお手頃で、とても助かりました。
どれも日本にも無くもないサービスですが、その普及度の高さと、お手軽さ、お手頃さが日常生活を何不自由する事なく、快適にしてくれています。
そんなマレーシア、実は2025年に先進国を目指しています。
マレーシアの現状
スイスの国際経営開発研究所(IMD)による、世界デジタル競争力ランキング2020では、なんとマレーシアが日本を上回り26位という結果となりました。(日本は27位)
※ 本ランキングは、63カ国・地域を対象にデジタル技術の利活用能力を、(1)知識:デジタル技術の習得やそれを支えるインフラ整備状況など、(2)技術:デジタル技術の進展、(3)将来への準備度合い:デジタル変革に対する社会の受容性、の3点から評価するもの。
同ランキングで、2位に首位するシンガポールと並んで「東南アジアの優等生」と称されているマレーシア。
原油や天然ガス、パーム油、スズなどを産出する資源国であるうえに、1990年以降のGDP成長率は年平均5%超と安定した伸びを記録しています。またマレーシアは政治や為替が比較的安定していることもあり、インフレ率は長年に渡って2%前後と適度な水準で推移しるのです。
現在は中進国として位置付くマレーシアではありますが、2025年先進国を目指して安定して成長している様子が分かります。
先進国を目指し続けて30年以上
1991年に発表された国の発展計画「ビジョン2020」では、2020年までにマレーシアを先進国にすることを目指してきました。このビジョンには、経済の多様化、社会の安定、環境保護、国民の生活水準の向上など、さまざまな目標が盛り込まれています。
コロナの影響もあり目標を果たせない結果となりましたが、2020年を過ぎた現在、政府は新たな戦略として「2025年までに先進国入り」を目指す方向にシフトしています。
この新しい取り組みでは、デジタル経済の促進、イノベーションエコシステムの構築、起業家支援が重要な柱となっており、MDEC(マレーシアデジタルエコノミー公社)などが中心となって具体的な施策を展開しています。
長きに渡り、先進国を目指して変革してきたマレーシア、今後更なる経済発展や社会の変化が注目されています。
2025年先進国仲間入りを目指して
では、マレーシアが2025年までに先進国入りを目指すための具体的な施策とは何なのでしょうか。
1.デジタル経済の促進:
デジタル経済を強化するための包括的な計画が策定されており、デジタルインフラの整備やデジタルスキルの向上に焦点が当てられています。また5Gの導入し高速通信ネットワークの構築により、テクノロジー企業やスタートアップが成長しやすい環境を整備しています。
2. 起業家支援プログラム:
MDECの支援プログラムによりスタートアップや中小企業に対する資金援助、メンターシップ、トレーニングプログラムが提供されています。また新興企業を支援するための施設やプログラムが設立され、ビジネスの成長を促進しています。
3. 研究開発(R&D)とイノベーション:
新しい技術やビジネスモデルの開発を支援するための資金が提供され、大学など学術機関や産業界との連携を強化し、研究成果の商業化を促進しています。
4. 産業の多様化:
製造業や農業などの伝統的な産業を超え、AI、ビッグデータ、IoTなどの分野に注力しハイテク産業の育成に尽力し、デジタル技術を活用した新しい観光サービスの提供や、オンラインプラットフォームの利用促進が進められています。
5. 持続可能な開発:
環境に配慮した技術や製品の開発を促進し、グリーンテクノロジーの導入を目指す事で持続可能な経済成長を目指しています。
これらの施策は、マレーシアの経済成長を支えるための重要な役割として、先進国入りの目標に向けた基盤を築いています。
もし先進国になった時の影響と変化
ではマレーシアが先進国に移行した場合、どのような変化が予想されるでしょうか。
- 不動産価値の上昇
先進国としてのステータスを持つことで、外国からの投資がさらに増加し、特に都市部の不動産に対する需要が高まります。これにより、不動産価格が上昇する可能性があります。先進国入りに伴うインフラ投資や都市開発が進むことで、周辺地域の不動産価値も上昇するでしょう。
先進国としての安定性や成熟した経済が評価されるため、長期的な資産価値の向上が期待でき、益々投資にも最適な国といえます。
- 通貨価値の上昇
先進国になることで、マレーシアの経済が強化され、通貨(リンギット)の価値が上昇します。安定した経済成長や投資の増加が通貨の信頼性を高め、先進国としての地位を確立することで、外国直接投資(FDI)が増加し、リンギットの需要が高まり、通貨の安定も期待できます。
マレーシアが先進国入りすることは、不動産市場や為替に対してポジティブな影響を与え、不動産の価値上昇や賃貸需要の増加、リンギットの強化などが予想され、長期的にはマレーシアの経済全体にプラスの効果をもたらします。
既に、移住先、留学先としても人気の高いマレーシアですが、今後の更なる発展と成長が楽しみですね。
2025年、マレーシア先進国入りするか!、大注目です🇲🇾
GIS コラム担当 清
弊社では、代表自ら世界中を飛び回り、日本、フィリピン、エジプト、ウズベキスタン、そして今回記事にさせていただいたマレーシア等の国内や海外の不動産の多数お取り扱いしております。不動産以外にも「現地のことを知りたい」など、もしご質問ございましたらお気軽にお問い合わせください。相談は何度でも無料です。世界を知るきっかけにしていただけたら幸いです。