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[マレーシア]愛犬と移住〜20万節約出来ちゃうかも!〜

皆さんは、海外移住に興味はありますか?

海外移住はしてみたいけど、もし日本で愛犬と暮らしている方であれば、愛犬は連れて行けるのか、暮らしていけるのか、気になるものです。日本で15年連続、移住先No. 1で人気を誇るマレーシアに愛犬と移住する場合、実際の暮らしやすさや、渡航費用や手順はいかなるものなのか。

さて今回のコラムでは、愛犬とマレーシアへの移住を叶えた実体験を基に、その内容をご紹介したいと思います。

マレーシアの主な宗教とは

マレーシアの主な宗派は、イスラム教(連邦の宗教)64%、仏教19%、キリスト教9%、ヒンドゥー教6%を占め、国内はイスラム国家です。イスラム教は犬を不浄のものとしているため、イスラム教徒は犬を飼う習慣はほとんどありません。

ですが、他宗教、多言語、多民族国家であるマレーシアの多様性さならでは、イスラム国家でもに対する考え方は、国や宗派、さらに個人によってさまざまであることから、国内では犬との暮らしを快適に実現してくれる場所が多数存在します。

実際の愛犬との暮らし

マレーシア国内には、ドックフレンドリーな街や公園、コンドミニアムが多数存在します。散歩をしているとハスキーやダルメシアン、シェパード、スタンダートプードル、チャウチャウなど、日本ではあまり見かけない大型犬も多く、犬にとっても多様性な犬種との出会いが刺激的かつ楽しい環境です。愛犬もマレーシア来てからは、心なしか表情が若返ったように思います。

ドックフレンドリーな公園やコンドミニアム内には、犬向けのビニール袋やゴミ箱まで設置されていたり、日本以上に飼い主と愛犬にとっても快適な環境があります。犬が多いと衛生面は?と心配になりますが、ドックフレンドリーな街程、緑が豊かで、かつ衛生が保たれ綺麗なところも多かったりします。


公園内には、犬同伴可能なレストランやカフェも多数あります。日本から愛犬を連れてきた我が家としては、車道真横のアスファルトをただ散歩していた頃と比べ、今の方が愛犬との暮らしを心地よく豊かにしてくれています。

マレーシアはイスラム国家ですが、ドックフレンドリーな暮らしが叶うのです。

気になるトリミングや医療費は?というと、トリミングは小型犬5kg迄 5,000円前後〜、愛犬が血尿と外耳炎にかかり動物病院にかかった際には、抗生剤と治療含めて4.500円程度でした。1度かかりつけになると、往診してくれる病院や24時間対応の動物病院もあります。

我が家の愛犬は、元々病気を抱えていた保護犬だったため、日本では毎月医者にかかり、動物医療保険もかなり手厚くし、それでも限度額を越えるような治療も多かったため、保険が効かなくなる海外では正直医療費が心配でした。

ですが、実際には良心的かつ手際良い動物病院を近所で見つけることが出来たので、今は安心しています。

但し、コストは立地や病院によるので、日本と同じ医療費を予算として覚悟しておけば良いかと思います。

※全ての写真はマレーシアのドックフレンドリーの街の写真です。綺麗ですよね♬

犬をマレーシアに連れてくる費用とは

マレーシアに犬を連れてくるとすると、コストはどれだけかかるのか気になるものです。

実際に我が家の愛犬(大きめトイプードル)と、私の母の愛犬(トイプードル)、それぞれ違う手段で輸入手続きをしたので、その実例を基にご紹介したいと思います。主な費用は下記の通りです。

①マイクロチップの埋め込み 3,000円〜5,000円

②混合ワクチン 5,000円~7,000円

③狂犬病ワクチン 3,000円〜5,000円(2回分)

④健康診断の費用は5,000円〜30,000円
※具体的な費用は、病院や地域、検査の内容によって変動

抗体検査 7,000円〜10,000円(1年有効)

⑥①〜⑤の証明書の英文翻訳代 ※自分でやってもOK、エージェントに委託する場合はサービスに含まれます。 

⑦日本人エージェント費用 20万〜  高い!

⑧マレーシア輸入許可書入手費用

→日本エージェント通す場合の現地エージェント費用 約9万(現地立会、ペットのみの送迎)

→現地エージェントに直接委託 約3万 (現地立会、送迎込み)

⑨犬の航空券

→貨物 5,000円〜

→同席 人間の航空券費用とほぼ同額

※重量、サイズ、航空会社による

以上、①〜⑨の最低限の費用がかかります。

※マレーシア到着後の送迎費用について・・・マレーシアはイスラム国家のため、ゲージに入れていたとしても犬を車に入れる事を拒否するタクシーも存在します。なるべく、犬の送迎込みのサービスを申し込むか、犬可の車を事前に手配しておくと良いでしょう。

(我が家のケース)日本のエージェントを使用せず、現地エージェントに輸入許可の依頼し、書類の翻訳は自分、愛犬はサイズの関係でJALの貨物で手配したため、8万以内(+自分の航空券)で全て手配出来ました。

(私の母のケース)日本エージェント利用かつ、大韓航空犬同席移動というフルコースプランだったので50万程度(+自分の航空券)かかったようです。現地エージェントのみ直接手配にしたため、輸入許可書の入手と手続き費用は3万で済みましたが、これも日本エージェント経由だと9万+自分の送迎代も上乗せとなるところでした。

我が家と、母のケースを比較しても、それぞれの手配の仕方や手段の違いで、価格差が40万以上違ってきます。何よりもエージェントの利用の有無が大きな差になります。

渡航日までの手順


マレーシアに犬を連れて入国する際には、いくつかの重要な手続きと要件が必要です。以下は、その基本的な流れと手続きです※2024年9月の時点の内容

事前準備(まず自分でやるか、日本人エージェントに依頼するか)

1. 輸入許可証の取得

マレーシアでペットを輸入するには、マレーシア農業省(Department of Veterinary Services, DVS)からの輸入許可証(Import Permit)を事前に取得する必要があります

※発行日より30日間有効 ※現地エージェントへの依頼が必須

2. 狂犬病及び、指定項目の混合ワクチン接種

狂犬病ワクチンを2回接種、混合ワクチンは1度接種が必要です。

※証明書には、ワクチンの接種日と有効期間、マイクロチップナンバーを明記 ※全て英訳必須

3. 健康証明書の取得

犬が出発前に健康であることを証明するため、獣医から発行された健康証明書が必要です。

※証明書は、出発前の7日以内に発行されたものでありマイクロチップナンバーの明記も必要です※全て英訳必須

4. マイクロチップの装着

国際基準に適合するマイクロチップが装着されている必要があります。

※複数マイクロチップが体内に装着されている場合、代表のナンバーを1つ選定し、全ての証明書に統一する必要があります(私の愛犬は保護犬だったため、複数マイクロチップが装着されてました)

5.日本の動物検疫所に予約と申請

輸出許可証を出国1週間内の有効期限にて取得。

6.。血清検査狂犬病の抗体価検査

日本にいるうちに取得しておくのがおすすめ。マレーシアから日本に帰国した際は、検査後180日間の待機期間が定められてしまうため、日本で抗体検査を済ませて、今後も1年おきに検査を継続しておく事で、フレキシブルに帰国する準備しをておく事が出来ます。

送の手配

1. 航空会社の規定に従う

ペットを空輸する際、航空会社によっては貨物扱いか、機内持ち込みかを選ぶことができます。ただし、機内持ち込みは小型犬に限られることが多いです。事前に航空会社の規定を確認しましょう。

私の愛犬は6キロ近かったためJALの貨物便で問題なく空輸出来ました。母は4キロ程度の小型犬だったため、韓国経由の大韓航空にて機内持ち込みが叶いました。

2. ペットの快適さを確保

ペットを輸送するためのクレートやキャリーは、IATA(国際航空運送協会)の基準に適合するものを使用する必要があります。可能な限り、大きめを選びストレスないサイズのケースにしました。

マレーシア到着後の手続き

1. 検疫手続き

マレーシアに到着後、特定の国からの犬については、検疫が必要となる場合があります。検疫期間は通常7日から最大30日です。狂犬病のリスクが低い国からの犬は、検疫が免除される場合があります。日本は免除対象ですぐ出国できます。

2. 通関手続き

ペットの輸入には、動物検疫所での審査と通関手続きが必要です。すべての書類が揃っていれば、スムーズに手続きを進められます。2〜3時間かかるとも覚悟していましたが、1時間以内で手続き完了しました。

マレーシアはマレーシア人が優遇される?的なところがあるので、マレーシア人のエージェントに立ち会いを依頼していたのですが、その効果もあってか、私の時も母も手続きは1時間かからずスムーズな手続きでした。

禁止されている犬種

マレーシアでは、特定の犬種の輸入が禁止されている場合があります。たとえば、アメリカン・ピット・ブル・テリアやジャーマン・シェパードなど、攻撃性の高い犬種とみなされるものは規制されています。

以上

手続きや規定を事前に確認し、必要な書類やワクチン接種などを準備することで、スムーズにマレーシアへ犬を入国させることができます。

そして、日本人エージェントに依頼しなくても、自分で手続きを進める事は全然出来ます!もし自分で出来れば最低20万節約になりますね🎵

(ちなみに私の母は、エージェントの対応だけでは分からないことも多く、先に輸入手続きを済ませた私に聞いてくる程でした、、、20万かけているのに笑)

このコラムが、マレーシアに愛犬との移住をお考えのどなたかのご参考になれば、とても嬉しいです。

犬問わず、猫も鳥もペットを家族同然に、世界中を一緒飛び回れたら素敵ですね。

GISコラム担当 清

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