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マレーシアの産後事情①〜ママと子に優しい暮らし〜

日本で15年連続、移住先No. 1で人気を誇るマレーシア。

芸能人のガクトさんが暮らしている事でも有名な国ですが、今年の夏からは子育て中のママとしても有名な優木まおみさんも教育移住をスタートさせた国としても注目されています。

今回のコラムでは、[マレーシアの出産事情]に続いて、[マレーシアの産後]はどのような過ごし方をしているのか、ご紹介したいと思います。

出産後の入院期間

マレーシアの産後の入院期間は、アメリカやイギリスと同じく産後翌日から退院可能です。帝王切開でも2〜3日程度。私の場合、新生児黄疸のため入院が長引きましたが、私より後に出産された方はほとんど翌日には退院されていました。

日本の産後入院期間は、自然分娩で4〜5日、帝王切開の場合は6〜7日程度が一般的です。日本と比較しても、入院期間が圧倒的に短いマレーシア。さて退院後はどのように過ごしているのでしょうか。

産後の母に手厚い選択肢

マレーシアの産後の過ごし方は主に3つあります。

①親戚に手伝ってもらう、②ナニーさんに来てもらう、③産後院を利用するか 

①は日本の里帰りと同じ様なイメージで、自分の家に来てもらうケースがほとんどです。

②は、日帰りもしくは泊まり込みで母子のケアをしてくれる女性の事です。ケア内容は、基本的には母子のみお世話ですが、上の子がいる場合は住んでる家族丸ごと面倒見てもらう事もあったりと、人によってサービス内容も様々です。内容は、食事、洗濯物、掃除、母親のマッサージや、赤ちゃんのお世話全般です。

友人の紹介やエージェントからの紹介により、ナニーを探すことになります。マレーの友人はエージェント利用したようですが、日本人の場合は日本人間の紹介が多いです。

親戚に頼る当てがなく、家族と自宅で過ごしたいご家庭には、とても良い選択肢に思います。但し、他人と自宅で過ごすことになるため、ナニーとの信頼関係が重要です。

クアラルンプールでは、③の産後院(confinement Centre)を利用しているご家庭が多かったです。産後院では、出産後28日間程度、専門の介護者によるケア、健康管理、栄養価の高い食事、 postpartum(産後の)ケア、その他産後の回復を助けるサービスが提供され、自宅での家族の負担を軽減することを目的としています。日本でいう「産後ホテル」や「産褥入院」に似たサービスで宿泊ケア施設です。

主に、クアラルンプールやペナン等都心部では浸透しており、海外でも中国や台湾、韓国でも人気です。女優の小雪さんが韓国で利用した事で、一時期話題となりました。

部屋のグレードやオプション内容ごとにランク別のメニューがあり、基本的には1日5食、24時間親子の面倒を見てくれるので産後ゆっくり身体を休めることが出来ます。ご飯のメニューに雀の巣があったり、マッサージによる骨盤ケア、ヨガメニュー、アニバーサリーフォトなど、贅沢オプションが盛りだくさんです。

実際に利用した事がある中華系の友人に、「凄く良かったよ!」と言う事で、実際に紹介してもらった施設が、こちら!↓

、、まるで、ホテルの様ですね。

その友人は、メイドさんと暮らしていて、かなり裕福なご家庭だったので、やはり利用されている施設も、ラグジュアリーそのもの。お値段は、1カ月利用すると安くとも約100万円〜はしてしまいそうなので、凡人我が家はスキップしました。笑

他にも日本人やマレーの方に定評がありそうなセンターにも問い合わせてみました。

下の様なお部屋で、価格は1ヶ月でSuperior I : RM14,500(約507,500)〜VIP : RM17,500(約612,500)程度。あちこち問い合わせしましたが、スタンダードなタイプの相場でどこも大体同じでした。

とはいえ、そのサービスはどこも至れり尽くせり、日本では考えられないような、贅沢な有難い選択肢です。

初産で、マレーシアの産後院を利用した日本人の方は、赤ちゃんの健診ではじめて2人で外出した時に、初めてオムツ替えをナースさんに教えてもらったようです。

センターを利用すると、完全に面倒を見てくれるので、オムツ替えすらする機会がありません。入院期間中も、オムツ替えをする機会がないほど。

日本と比較しても産後の過ごし方の違いに驚きますが、マレーシアではこんな風に1ヶ月間しっかり休養する方が多いのです。

マレーシアの子育て環境

ベビーカーでお散歩をしていると、おじいちゃん、おばあちゃん、お手伝いさん、お父さんが、赤ちゃんとすごしてる光景をよく目にします。

子供が赤ちゃんのうちは特に、”お母さんと赤ちゃん”という組み合わせのほうが珍しいほどでした。

マレーシアでは、みんなで赤ちゃんを育てるのが当たり前のような環境です。

娘と息子の家庭教師は、中華系の一児のパパでしたが、「今日は妻がボランティアに行くから」「妻が仕事だから」「妻が疲れてるから休ませてあげるから」という理由で急遽レッスンがお休みになることがありました。

(日本だったら、レッスンのドタキャンだなんてモヤモヤしてたかもしれませんが、、)一緒に子育てに励む家庭教師の姿勢に感銘を受けました。

近所でよく挨拶をしあう、台湾人のおじいちゃんとおばあちゃんと2歳の男の子。お母さんを見かけた事なかったので、聞いてみると、「お母さんを休ませてあげないとね」との事。

このご家庭のように、’お母さんと子供’ではない光景は、あちこちで当たり前でした。

街中では、私がレストランで赤ちゃんを抱っこしてご飯を食べていると、「抱っこしているからゆっくりご飯食べてね。」と店員さんが笑顔で娘をあやしてくれたり。

別の店では、ベビーカーを揺さぶりながらご飯をしていると、「揺らしてるから食べてな」と、店内で仕事をしながらベビーカーを代わりに押してくれたり。

友達の子供が、ご飯を豪快にひっくり返してしまった時は、全く嫌な顔せず、むしろ笑顔で汚れてしまった子供の手を洗いに連れてってくれたり。

子育て環境においても、ママにも子にも優しい魅力満載のマレーシアです。

私自身、産後も平和に過ごすことが出来たマレーシアでしたが、実は大変な事もありました。外国人がマレーシアで赤ちゃんが産むと簡単には母国に帰れないのです。

さて次回は、赤ちゃんが母国に帰るための長い道のりを実録を元にご紹介します!

GISコラム担当 清

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